実は、ダイエットを効率的に進めるためには、ジムやランニングのような「運動」だけでなく、日常生活でどれだけ体を動かしているかが大きく影響します。この記事では、NEATの基本からダイエット効果、さらに実践方法まで詳しく解説します。
NEAT(Non-Exercise Activity Thermogenesis)とは、日本語で「非運動性活動熱産生」と呼ばれるものです。
簡単に言えば「運動以外で消費されるカロリー」のこと。家事や通勤、買い物、さらには立ち上がる・歩く・階段を上るといった日常的な動きがNEATに含まれます。
1日の消費カロリーは以下の3つで構成されています。
つまり、NEATは私たちが思っている以上にエネルギー消費全体へ影響を与えているのです。
同じ食事をしていても、NEATが高い人は痩せやすく、NEATが低い人は太りやすいという傾向があります。 たとえば、立ち仕事や移動が多い人と、座りっぱなしでパソコンに向かう人では、1日の消費カロリーに数百kcalもの差が生まれることがあります。
週に数回ジムに通っていても、それ以外の時間をずっと座って過ごしていると、総消費カロリーは増えにくくなります。
つまり、ダイエット停滞の大きな理由は「NEAT不足」である可能性が高いのです。
ちょっとした階段の上り下りでも消費カロリーは積み重なります。通勤や買い物の際に「階段を選ぶ」ことを習慣にしましょう。
座りっぱなしを減らすだけでもNEATは向上します。電話や簡単な作業は立って行うのがおすすめです。
掃除・洗濯・料理といった家事も立派なNEATです。「まとめて一気に」ではなく「小分けでこまめに」行うと効果的です。
電車や車に頼りすぎず、できる範囲で歩いたり自転車を使ったりすることで自然とNEATが上がります。
テレビを見ながらストレッチ、歯磨き中にかかと上げ、音楽を聴きながら軽くステップ…このような「ながら運動」もNEATを積み上げるポイントです。
最初から大きく生活を変えようとすると挫折しがちです。「駅で一駅分歩く」「座っている時間を1時間ごとに立つ」など、小さな習慣から始めると継続しやすいです。
歩数計やスマートウォッチを使って、1日の歩数や活動量を確認するとモチベーションが上がります。「昨日より1000歩多く歩こう」といった目標設定も効果的です。
「今日は階段を10回使えた」「掃除で汗をかいた」など、成果を小さなゲームのように楽しむと、NEATを自然と増やせます。
ダイエットは運動や食事制限だけでなく、NEATをどれだけ高められるかが成功の大きなカギとなります。
「座りっぱなしを減らす」「立つ・歩くを増やす」といった小さな積み重ねが、長期的には大きな成果につながります。
今日から意識してNEATを増やし、無理なく健康的に理想の体型を目指しましょう!