富山の健康”知恵袋“

NEATとは?ダイエット効率を劇的に上げる日常消費カロリーの秘密

'25.09.29

「毎日運動しているのに、なかなか痩せない…」そう感じている方は少なくありません。その原因の一つがNEAT(非運動性活動熱産生)の不足です。
実は、ダイエットを効率的に進めるためには、ジムやランニングのような「運動」だけでなく、日常生活でどれだけ体を動かしているかが大きく影響します。この記事では、NEATの基本からダイエット効果、さらに実践方法まで詳しく解説します。

NEATとは何か?

NEAT(Non-Exercise Activity Thermogenesis)とは、日本語で「非運動性活動熱産生」と呼ばれるものです。
簡単に言えば「運動以外で消費されるカロリー」のこと。家事や通勤、買い物、さらには立ち上がる・歩く・階段を上るといった日常的な動きがNEATに含まれます。

1日の消費カロリーは以下の3つで構成されています。

  • 基礎代謝量(BMR):約60% … 何もしなくても消費されるカロリー
  • 運動による消費:10〜20% … スポーツや筋トレなど
  • NEAT:20〜30% … 日常生活の動作による消費

つまり、NEATは私たちが思っている以上にエネルギー消費全体へ影響を与えているのです。

NEATがダイエットに与える影響

NEATの高低で太りやすさが変わる

同じ食事をしていても、NEATが高い人は痩せやすく、NEATが低い人は太りやすいという傾向があります。 たとえば、立ち仕事や移動が多い人と、座りっぱなしでパソコンに向かう人では、1日の消費カロリーに数百kcalもの差が生まれることがあります。

「痩せない原因」は運動不足よりNEAT不足かも

週に数回ジムに通っていても、それ以外の時間をずっと座って過ごしていると、総消費カロリーは増えにくくなります。
つまり、ダイエット停滞の大きな理由は「NEAT不足」である可能性が高いのです。

NEATを高める具体的な方法

エレベーターより階段を使う

ちょっとした階段の上り下りでも消費カロリーは積み重なります。通勤や買い物の際に「階段を選ぶ」ことを習慣にしましょう。

立ちながら作業・電話をする

座りっぱなしを減らすだけでもNEATは向上します。電話や簡単な作業は立って行うのがおすすめです。

家事をこまめにやる

掃除・洗濯・料理といった家事も立派なNEATです。「まとめて一気に」ではなく「小分けでこまめに」行うと効果的です。

移動は徒歩や自転車を取り入れる

電車や車に頼りすぎず、できる範囲で歩いたり自転車を使ったりすることで自然とNEATが上がります。

ながら運動を取り入れる

テレビを見ながらストレッチ、歯磨き中にかかと上げ、音楽を聴きながら軽くステップ…このような「ながら運動」もNEATを積み上げるポイントです。

NEATを継続させるコツ

小さな行動から始める

最初から大きく生活を変えようとすると挫折しがちです。「駅で一駅分歩く」「座っている時間を1時間ごとに立つ」など、小さな習慣から始めると継続しやすいです。

数値で見える化する

歩数計やスマートウォッチを使って、1日の歩数や活動量を確認するとモチベーションが上がります。「昨日より1000歩多く歩こう」といった目標設定も効果的です。

ゲーム感覚で楽しむ

「今日は階段を10回使えた」「掃除で汗をかいた」など、成果を小さなゲームのように楽しむと、NEATを自然と増やせます。

まとめ

ダイエットは運動や食事制限だけでなく、NEATをどれだけ高められるかが成功の大きなカギとなります。
「座りっぱなしを減らす」「立つ・歩くを増やす」といった小さな積み重ねが、長期的には大きな成果につながります。
今日から意識してNEATを増やし、無理なく健康的に理想の体型を目指しましょう!